【おしりのできもの】ぶよぶよのしこりの治し方は?

「おしりにぶよぶよのできもの」があるのに気づいた方へ。

 

そのしこりは、痛いでしょうか痛くないでしょうか。かゆいでしょうか。膿はでているでしょうか。

 

また、恥ずかしさもあって何科に行ったらいいのかも良くわからないですよね。

こんにちは、なかむら内視鏡センターのDr.くまと申します。

 

大阪のなかむら内視鏡センター女性医師常勤のクリニックで、下剤を飲まない大腸内視鏡検査や、痔の治療、また保険適用の肥満外来を行っています。

 

実は、おしりのできものは、そのできる部位や形、症状によって病気の見当をつけることができます。

 

今回は、「おしりの近くのできもの」の画像を掲載しながら、ずばり「おしりのできもの」の正体と治し方と薬、また似ている病気との見分け方を詳しく解説します。

 

それでは早速どうぞ!

「くまも、この間、おしりのできものがかゆくて、肛門科にいってきました!」

 

「おしりの近くのできもの」の画像を交えて解説【目次】


1.おしりのぶよぶよのできものの正体は「肛門皮垂」?

2. 排便時に出っ張ってくるなら「肛門ポリープ」か「内痔核」

3.おしりのまわりに「かゆいできもの」いぼがあるなら「尖圭コンジローマ」

4.おしりのできものが痛いなら「血栓性外痔核」

5.おしりのできものから膿や血が出て痛いなら「肛門周囲膿瘍」

1. おしりのぶよぶよのできものの正体は「肛門皮垂」?


<肛門皮垂>

おしりのぶよぶよのできものの正体は、ずばり、「肛門皮垂(こうもん-ひすい)」の可能性が高いです。

 

肛門皮垂(こうもん-ひすい)は別名スキンタグとも呼ばれ、おしりの周囲の皮膚のたるみのことです。

 

肛門皮垂は上の「おしりの近くのできもの」の画像のように、肛門の周囲にぶよぶよの突起があるような見た目です。

 

女性の場合、肛門と膣の間にできることも多いです。

 

便秘などによっていきみを繰り返すことや、女性の場合は出産などをきっかけに、おしりの周囲の皮膚がたるんでしまうことが原因です。

 

肛門皮垂はおしりの皮膚のたるみのため、基本的には痛くなく、出血することもありません。

 

しかし、肛門皮垂がある方は、肛門に突起物があるためお通じをした後におしりをきれいにするのが難しく不潔になる傾向にあります。不潔になると突起部に炎症が生じて、かゆみが生じます。

 

肛門皮垂の治療は、皮膚の突起を小さくするために炎症をおさえる坐薬や軟膏などの外用薬や、内服薬を使用します。

 

予防のための生活習慣としては、肛門部をとにかくきれいに保つことが大事です。

 

最近はウォシュレットが普及していますが、肛門皮垂の方は特にウォシュレットでしっかり洗った後に、トイレットペーパーでふいて、しっかり肛門部を乾燥させましょう。

 

お風呂でおしりを石けんで洗うときは、石けん成分が残るとかえってかゆくなるため、石けんで洗浄後は、しっかいり洗い流しましょう。

2.排便時に出っ張ってくるなら「肛門(こうもん)ポリープ」か「内痔核」


<肛門ポリープ>

週単位、年単位で排便時に肛門が出っ張ってきたり、膨らんできたりするなら、肛門ポリープ(こうもんポリープ)の可能性があります。

 

出っ張ってくるできものは指で簡単に押し戻すことができます。毎日出てくるとは限らず、何日も出ないこともあります。

 

肛門ポリープは、肛門の内側の歯状線という場所から出てくるできもので、便秘や下痢などの刺激に繰り返しおきることで発症します。

 

いぼ痔やきれ痔などが原因で発症することもあります。

 

肛門ポリープは良性のポリープで、大腸ポリープと違って癌化することはありません。

 

しかし、肛門ポリープと思いこんでいて、肛門がんや大腸ポリープだったケースもあるので思い込みは禁物です。

 

肛門ポリープは薬では治らないので、局所麻酔下での外科的な切除(日帰り手術)が必要となります。

<内痔核(脱肛)>

肛門ポリープと同様に排便時に肛門が出っ張ってくるケースで比較的柔らかい、いぼ状のできものを触れた場合は脱肛(だっこう)の可能性があります。

 

脱肛とは、大きくなったいぼ痔(内痔核)が外に出た状態のことを言います。

 

いぼ痔は、出血することがあり「おしりを拭いたらトイレットペーパーに血がつく」などの症状で初めに気づくことも多いです。

 

通常、いぼ痔に痛みはありません。いぼ痔の正体は静脈瘤という血管のこぶです。

 

排便するときの力みが原因になって静脈が広がり、静脈のこぶが形成されるという機序が考えられています。

 

いぼ痔は、はじめ肛門の内側から発生しますが、進行するとだんだんと肛門外に脱出するようになります。

また、脱出したいぼ痔の粘膜から粘液が分泌されて、それが原因になって肛門周囲の皮膚に湿疹ができてかゆみを伴うこともあります。

 

内痔核の治療としては、初期の軽症の状態に対しては抗炎症・止血・鎮痛作用のある坐薬、塗り薬、内服薬を用います。

 

便を柔らかくする効果や炎症を抑える効果のある内服薬も併用します。

 

排便で外に出たできものが自然に戻らないような状態になると、外科的治療の対象となります。

 

外科的治療の一つである輪ゴム結紮療法は特殊な器具を用いて、いぼ痔に輪ゴムをかけてしばり約一週間ほどで痔脱落させます。

 

非常に安全でほとんど副作用がない治療のため、当院では主に外科的治療としてこの方法を用いています。

3.おしりのまわりに「かゆいできもの」いぼがあるなら尖圭コンジローマ


<尖圭(せんけい)コンジローマ>

尖圭コンジローマとは、写真のように、おしりのまわりに、いぼのような先が尖ったぶつぶつができる病気です。

 

「とさかのような」「カリフラワーのような」と表現されることもあります。

 

尖圭コンジローマは、自覚症状のない方もおられますが、かゆみや違和感を感じる方もいます。

 

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルスというウイルスによる感染によって生じる感染症です。

 

性行為や接触などにより、ウイルスに感染し、平均3か月ほどで尖圭コンジローマが生じます。

 

治療としては、まずイミキモドという塗り薬を用います。

 

イミキモドは、体の免疫を活性化させ、ウイルスの増殖を抑える作用があるお薬です。

 

薬物療法で効果のない場合は、外科的治療として液体窒素による凍結療法等での切除を行います。

 

予防としては、コンドームなどを用いて性感染症を予防する方法と、ヒトパピローマウイルスのワクチン接種による方法があります。

 

4.おしりのできものが痛いなら「血栓性外痔核」


これまで紹介してきた、病気が週単位~年単位といった、ゆっくりとした経過で発症するのに比べて、血栓性外痔核は急性発症するのが特徴です。

 

朝起きたときや、お腹に力を入れたときに突然、強い痛みを感じることが多いです。

 

エンドウ豆くらいの大きさの硬いしこりで「血まめ」とも呼ばれます。表面には血栓がすけて青黒く見えるのが特徴です。

 

血栓性外痔核は、肛門のまわりの静脈の流れが悪くなって血栓(血まめ)がたまって腫れた状態のため、表面が破けると出血することもあります。

 

血栓性外痔核はほとんど薬物療法で治療できます。しこりがなくなるには約1ヶ月と少し時間がかかりますが、自然に良くなることもあります。

 

 

5.おしりのできものから膿や血が出て痛いなら「肛門周囲膿瘍」


<肛門周囲膿瘍(のうよう)>

肛門周囲膿瘍(のうよう)も急性発症で生じます。

 

2-3日前からおしりに違和感や痛みがあって、だんだんとおしりが腫れてずきんずきんと激しい痛みがあります。

 

腫れに触れると痛みがさらに増強し、38度以上の発熱を伴うこともあります。

 

見た目は写真の通り、できものの腫れの境目がはっきりせずにぼんやりした状態です。

 

できものの出っ張りは通常、中に押し込むことができません。

できものの部分のかゆみや、できものからの分泌物の臭い、膿(うみ)などを初期症状として感じることもあります。

 

下痢便の方や、大量飲酒や体が弱っているときに起こりやすいとされます。

 

肛門周囲膿瘍は放置して悪化すると痔ろうという膿のトンネルをつくり、なかなか治らないようになってしまいます。

 

肛門周囲膿瘍は細菌感染が原因ですが、内服の抗生剤は深い膿には届かないので外科的な治療、切開・排膿が必要です。

 

基本的には、局所麻酔薬で日帰り手術で切開排膿を行います。

「おしりのできもの」の治療は女性医師の肛門科外来へ!


いかがでしたでしょうか。今回のコラムでは「おしりのできもの」について詳しくご紹介しました。

 

おしりのできものは、あるのが分かっていても「恥ずかしい」という気持ちで、がまんして受診を控えたり、市販薬でごまかしてしまう方が多いと思います。

 

「おしりのできもの」「おしりのトラブル」は肛門科を受診することになります。

 

肛門科ときくと、受診のハードルが高くなったり負担を感じる方もいるかもしれませんが、心配いりません。

 

肛門科では服を脱いだり、恥ずかしさを感じるような体勢はとりません。

診察の際どのような格好になるのか、若い女性の方はとくに不安かもしれませんが、診察は、診察台に横向きに寝ていただいて行います。

 

特に女性の患者さまは、それでも不安を感じられるかもしれませんが、大阪のなかむら内視鏡センターでは、ご希望の方には女性医師が診察を担当させて頂きますのでご安心ください。

 

恥ずかしさだけでなく、おしりの診察の時の痛みが心配という方も多くいらっしゃると思います。

 

大阪の【なかむら内視鏡センター】では、ご希望の方には鎮静剤を用いて痛みなく眠ったまま日帰り手術を受けて頂けるので、痛みが気になる方もお任せください。

 

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「おしりのできもののご相談は大阪のなかむら内視鏡センターにお任せください。」