【糖尿病は癌になりやすい?】大腸癌・膵臓癌・肝臓癌のリスクに!

糖尿病というと、どんなイメージをお持ちですか?

 

なんとなく、甘い物を食べてたらなる病気、という認識の方が多いと思います。

 

しかし実は糖尿病は、放置すると癌のリスクが上がったり、場合によっては命に関わることもある怖い病気なのです。

こんにちは。なかむら内視鏡センターのDr.くまでございます。

 

大阪のなかむら内視鏡センター女性医師常勤のクリニックで、糖尿病の方の大腸がん予防の大腸カメラを積極的に行っています。

 

さて、今回のブログは糖尿病のお話です。

 

意外と知らない初期症状から原因、糖尿病の血糖値の基準など、さらに糖尿病と癌との関連を、どこよりも分かりやすく解説していきたいと思います。

 

それでは、早速どうぞ!

 

「糖尿病の方の死因の圧倒的な1位は癌なのです!」

 

【ブログ目次】


1.糖尿病が大腸癌・膵臓癌・肝臓癌を合併するリスクに!

2.糖尿病の初期症状をチェック!教えてドクター!

3.糖尿病の原因は何ですか?ストレスは関係ある?

4.糖尿病の血糖値の目標とは?

5.糖尿病の食事でダメなものとは?

 

1.糖尿病が大腸癌・膵臓癌・肝臓癌を合併するリスクに!


糖尿病の方は癌になりやすいことをご存知でしょうか。

 

日本糖尿病学会が2001~2010年に行った糖尿病の方の死因の調査によると、死因の1位が癌(38.3%)だったのです。

 

これは、死因の2位の感染症(17.0%)、死因の3位の脳梗塞や心筋梗塞(14.9%)を2倍以上、上回っており、ダントツ1位です。

 

さらに、2013年に日本糖尿病学会と日本癌学会が合同で行った10年間の調査によると、糖尿病の方は、糖尿病でない方と比べて大腸がんが1.4倍、膵臓癌が1.85倍、肝臓癌が1.97倍、癌を発症するリスクが高いということが判明しました。

 

糖尿病が癌のリスクになる理由はどうしてでしょうか。

 

これは、高血糖の状態自体が、細胞の酸化ストレスとなってDNAを損傷し、細胞の癌化を引き起こす理由となることが挙げられます。

 

また、肥満や、運動不足、肉類の多い乱れた食生活などが、糖尿病と癌に共通したリスク因子であるこ

とが関連していると考えられています。

 

特に、今まで大丈夫だったのに初めて糖尿病と指摘された方、急な血糖値の悪化などがあった場合は、癌の合併を疑って精密検査を行う必要があります。

 

膵臓癌や肝臓がんを疑った場合は、まず腹部エコー検査になります。

 

関連記事:【膵臓癌の初期症状は背中の痛み?】ブログで医師解説!

大腸癌の場合は、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)で検査を行います。

 

関連記事:【大腸がんの初期症状をチェック】おならが気づいたきっかけ?

早期の癌やポリープであれば内視鏡で検査と同時に治療できる時代です。

 

大阪のなかむら内視鏡センターでは、麻酔を使った大腸カメラや、下剤を飲まない大腸内視鏡検査を行っています。お気軽にご相談ください。

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 なかむら内視鏡センターの内視鏡検査

 

2.糖尿病の初期症状をチェック!教えてドクター!


さて、癌の原因にもなる糖尿病の症状が気になってきますよね。

 

「糖尿病の初期症状ってどんなの?教えて!」と良く患者さんに聞かれるので早速解説してきます。

 

糖尿病の初期症状として代表的なものは、尿が良く出るのどが渇く疲れやすい体重減少になります。

 

それぞれについて、分かりやすく解説していきます。

 

おしっこ(尿)がよく出る、のどが渇く

 

糖尿病は、その名の通り、尿に糖が出る病気です。

 

糖というのは、糖分、つまりブドウ糖のことですね。

 

糖尿病で尿に糖が出るのは、あくまで症状として出ている部分で、糖尿病の本質を表していません。

 

糖尿病とは、一言いうと「血液から体内に糖を取り込めなくなる病気」です。

 

なぜこういうことが起きるのかというと、膵臓から出ているインスリンという、ブドウ糖を取り込むホルモンが上手く働かなくなるからです。

 

糖尿病では、血液から体の中に糖分を取り込めなくなるので、血液に糖分があふれかえってしまいます。

 

本来、体内に取り込まれて、筋肉や肝臓などの細胞の栄養素になるはずのものが取り込めなくなるわけですね。

 

すると、人間の体は、それを正常化しようとする作用が働くので、血液に沢山あふれかえった糖分を出すために、おしっこの量が増えるのです。

 

夜中に、おしっこで何回も目が覚めるという状態になってしまいます。

 

おしっこの量が増えると、それに合わせて体の水分も外に排出されるので、水分不足になり、のどが渇くようになります。

 

糖尿病の人は、糖分の入った飲み物が大好物だったりしますが、この「のどの渇き」をいやそうと糖分の入ったコーラやミルクティーなどを飲むと血液中の血糖値が上がり、さらにのどが渇くという悪純化におちいってしまいます。

 

疲れやすい、だるさを感じる

糖尿病でインスリンの働きが悪くなると、血液の糖分を細胞に取り込んで筋肉の栄養素にしたり肝臓にエネルギーとして蓄えることができなくなります。

 

そのため、疲れやすくなったり、だるさを感じたりすることがあります。

 

体重減少
きっちりと3食、食事をとっているのに体重減少することがあるのも糖尿病の初期症状です。

 

糖尿病というと太っているイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実は体重が減ることが多いのです。

 

糖尿病では、インスリンの働きが悪くなることによって、食事に含まれている糖分を生きていくのに必要なエネルギーに変えることが難しくなります。

 

すると、体の中ではエネルギー不足におちいるため、体に元々ついている筋肉や脂肪を分解してエネルギーを作ろうとするので体重が減ってしまうのです。

 

この初期症状を放置すると、糖尿病の3大合併症である「しめじ」と、最重症の合併症の「えのき」を引き起こします。順番に解説していきますね。

 

糖尿病の3大合併症「しめじ」とは?

糖尿病では、高血糖の状態が続くわけですが、高血糖の状態が続くと血管が傷つくことが分かっています。

 

これによって生じる合併症が「しめじ」で、これは糖尿病の3大合併症の頭文字をとったもので、血管が傷つくっことで障害を受ける3つの部位、「神経(し)」「網膜(め)」「腎臓(じ)」を表しています。

 

それぞれ障害を受けることで以下の症状を引き起こします。

 

「神経(し)」の症状:手足のしびれ

 

「網膜(め)」の症状:視力低下、失明

 

「腎臓(じ)」の症状:足のむくみ、透析

 

糖尿病の最重症!「えのき」とは?

糖尿病の初期症状を放置すると「しめじ」を経て、最重症の「えのき」がおこります。

 

「えのき」も頭文字をとっており、「壊疽-えそ(え)」、「脳梗塞(の)」、「虚血性心疾患(き)」を表しています。順番にみていきます。

 

壊疽-えそ(え):えそ、とは身体の一部が腐ってしまうことです。一番多いのは足ですが、糖尿病によって血流が悪くなり、足の組織が腐ってしまいます。腐った足を元に戻すのは難しく、治療として、足の切断が必要になることもあります。

 

脳梗塞(の):糖尿病によって脳の血管が障害をうけて血流が悪くなり、脳の細胞がダメージを受けてしまう状態です。麻痺などの重篤な後遺症を引き起こすことがあります。

 

虚血性心疾患(き):心筋梗塞や狭心症のことです。糖尿病で心臓を栄養する血管が障害を受けて血管が詰まることで心筋梗塞などを起こし、命に関わる場合もあります。

  

3.糖尿病の原因は何ですか?ストレスは関係ある?


糖尿病は、その発症の原因によっていくつかのタイプに分類されます。

 

一番、良く知られているのは「2型糖尿病」と「1型糖尿病」です。

 

2型糖尿病

糖尿病と聞いて多くの人がイメージするのは、このタイプです。

 

糖尿病の95%が2型糖尿病で、ストレスや肥満、食べ過ぎや運動不足が原因となって発症します。

 

元々、遺伝的に、血糖値を下げるインスリンというホルモンが体質として出にくいところに、生活習慣の乱れや肥満が加わって発症すると考えられています。

 

1型糖尿病

これに対して、1型糖尿病の原因は生活習慣ではなく、自己免疫的な原因などによって、膵臓のインスリン分泌細胞が破壊され、インスリンが出なくなります。

 

そのほか、膵臓の炎症である膵炎や、ステロイドなどの薬剤、ウイルス、妊娠、遺伝子異常などによって糖尿病が起こることもあります。

 

4.糖尿病の血糖値の目標とは?


糖尿病の診断や治療目標に使われる血糖値を示す代表的な値には、「空腹時血糖値」と「HbA1c(ヘモグロビン-エーワンシー)」の2つがあります。

 

空腹時血糖値は、一般的に、朝ごはんを食べない状態で採血した時に測定される血糖値です。

 

一方、HbA1cは、血液の赤血球に含まれる酸素を運搬するヘモグロビンという物質に、血液中の糖がくっついたものを測定した値です。

 

HbA1cは過去1-2か月の平均血糖値を反映しています。

 

つまり、空腹時血糖値がその瞬間のテストの点数、HbA1cが過去1か月の全てのテストの平均点という風に理解して頂けると分かりやすいと思います。

 

「空腹時血糖値≧126mg/dl」または「HbA1c≧6.5%」のときに概ね「糖尿病型」と診断されると考えて頂いて結構です。

 

糖尿病は、癌を切除するように、完全に取り除くことはできない病気なので、糖尿病の治療とは基本的に、血糖値を下げることです。

 

では、その血糖値の目標値はどのくらいなのでしょうか。

 

糖尿病の治療の目標は、初期症状の項目で挙げた、怖い合併症の「しめじ」と、「えのき」を防ぐことです。

 

この合併症の予防に必要な血糖の目標値は、「空腹時血糖≦130mg/dl」「Hb A1c≦7%」になります。

 

そのため、糖尿病と診断された方は、糖尿病の合併症予防のために、この数値を目標に治療を行うことになります。

  

5.糖尿病の食事でダメなものとは?


糖尿病の食事や飲み物でダメなものはなんでしょうか。

 

それは、「急激に血糖値が上がるもの」です。

 

人が食べる三大栄養素は、糖質・タンパク質・脂質ですが、この中で糖質が最も血糖値が上がりやすくなります。

 

さらに、糖質の中でも、精製された砂糖を多く含む飲み物・食べ物が最も糖尿病にとって悪いものとなります。

 

では早速、糖尿病の方にとってダメな食事、もしくは糖尿病になりやすい食事

 

糖尿病の食事でダメなもの①糖分の入った飲み物

コーラやジュース、砂糖入りのコーヒーなどは最も血糖値が上がりやすい危険な飲み物です。

 

また、ビール、日本酒、ワイン、酎ハイなど、糖質が入ったアルコールを飲み過ぎるのも危険です。

 

身体の中に水分と共に入っていくので、胃や小腸の通過速度が速く、あっという間に体に吸収されてしまい、血糖値が急上昇します。

 

さらに、これらの飲み物を飲んでいる本人としては、食事と違って「カロリーを摂っている」という自覚は少ないため、飲みやすさも相まって、カロリーオーバーの原因となりやすいのです。

 

糖尿病の食事でダメなもの②丼もの、麺類

牛丼などの丼ものや、ラーメンなどの麺類を1品だけ、主食だけで済ます食べ方も糖尿病の方にとってダメな食事です。

 

丼ものや麺類は食べやすいため、全体の食事時間が短くなる上に、食事の食べ始めの時点から、糖質が体に入ってくるため、血糖値が急上昇しやすくなります。

 

逆に、良い食事は「一汁三菜」いわゆる定食のような食事で、ごはん以外に味噌汁・主菜・副菜2品がついたものです。

 

もちろん一汁三菜は理想ですが、一汁二菜や、一汁一菜でも構いません。

 

とにかく、丼ものや麺類の、主食一品だけとう食事は避けるようにしましょう。

糖尿病の食事でダメなもの③:洋菓子・和菓子

精製された砂糖で構成されたケーキや菓子パンなどの洋菓子や、せんべいやおかきを含む和菓子を食べないようにしましょう。

 

特に、夕食を摂った後に食べる間食は、体に脂肪としても蓄えられてしまうので、昼も夜も間食をするという人は、まずは夜の間食から失くすようにしましょう。

 

どうしても間食を食べたいときは、ヨーグルトがおすすめです。

 

ヨーグルトなどの乳製品は、胃の中に膜を張るので、吸収が緩やかになり血糖の上昇を抑えることができます。

【 まとめ 】


いかがでしたでしょうか。
今回のブログでは糖尿病について解説しました。

 

大阪のなかむら内視鏡センターでは、糖尿病の治療だけではなく、糖尿病患者さんの死因の1位である癌を予防するために、大腸内視鏡検査を使った大腸がんの早期発見・治療、また超音波検査をつかった膵臓癌や肝臓がんの早期発見に積極的に取り組んでいます。

 

糖尿病と診断されたり糖尿病を疑われている方で、癌の合併が気になっている方はぜひお気軽にご相談ください。

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