【下剤を飲まない大腸内視鏡検査】が大阪で人気の理由とは?

最近、下剤を飲まない大腸内視鏡検査を行っているクリニックが全国的にも増えてきています。

 

情報に敏感な大阪の患者さんにとっても、下剤を飲まない大腸内視鏡検査の認知度はますます高まっています。

 

下剤を飲まない大腸内視鏡検査の解説と、みなさんが気になる危険か安全かのリスク面について徹底解説したいと思います。

どうも。なかむら内視鏡センターのDr.くまと申します。

 

大阪のなかむら内視鏡センター女性医師常勤のクリニックで、下剤を飲まない大腸内視鏡検査や、痔の治療、また保険適用の肥満外来を行っています。

 

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)って「検査よりもあのマズい下剤を大量に飲まないといけないのが嫌!」という方は多いのではないでしょうか。

 

下剤を飲まない大腸内視鏡検査は、元々関西・大阪の先生が下剤を飲めない高齢者などの困難症例に対して行っていたものです。

 

それが東京の方で先に、下剤を飲みづらい一般の方向けに広まりました。

 

しかし、最近、大阪など全国でも爆発的に「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」が広まってきています。

 

理由は何といってもその楽さです。
下剤の投与は、眠っている間に行う胃カメラの先端から腸の方に直接注入します。

 

そのため、検査を受けた患者さまからすると、下剤を飲まなくて大腸内視鏡検査ができるだけでなく、同時に胃の検査もしてくれるという、一石二鳥の検査なのです。

 

それが全て眠っている間に終わるため、とにかく楽なのです。

 
「『下剤を飲まなくていいから楽だった』と喜ぶ患者さんの顔を見るのがくまは嬉しいのです」

 

実際、くまもこの「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」を導入する前には、自分がいくら患者さまに楽な検査を行っても「でも、くま先生、あの下剤を飲むのがしんどいので、もういいですわ」と言われることが時折あり、残念な思いをしたことがありました。

 

しかし、下剤を飲まない大腸内視鏡検査検査を導入してからは「楽でびっくりしました」、とのお声を沢山いただいており、くまも嬉しく思っています。

関連ページ:  患者さまの声

 

それでは、どうぞ!

【目次】


1. 下剤を飲まない大腸内視鏡検査が可能な理由とは?

2. 「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」は「楽」と大阪人が回答

3. 「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」は危険?安全?

4. 「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」のデメリットは?

1. 下剤を飲まない大腸内視鏡検査が可能な理由とは?


そもそもなぜ、通常の大腸内視鏡検査(大腸カメラ)では2Lもの大量の下剤を口から飲まないといけないのでしょうか。

 

2Lもの大量の下剤の正体は、経口腸管洗浄剤といいます。
代表的な経口腸管洗浄剤として良く使われているものの商品名として、ニフレックやモビプレップがあります。

 

一般的にいう「下剤」というのは総称で、一般的にイメージされる錠剤のタイプの下剤(代表的なものとしては酸化マグネシウムやセンノシドがあります)も「下剤」と呼びますが、この経口腸管洗浄剤も広い意味では「下剤」です。

 

細かく分けると酸化マグネシウムやニフレック/モビプレップは浸透圧性下剤で、センノシドは刺激性下剤という分類になります。

 

少し難しい言葉ですが、酸化マグネシウムは便を柔らかくして出すイメージ、センノシドは腸を刺激して出すイメージ、ニフレック/モビプレップなどの経口腸管洗浄剤は洗浄液で押し流すイメージを持ってもらえたら間違いないと思います。

 

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、大腸の便を洗い流して検査します。

 

排泄液をほとんど水のようにきれいにした状態で検査することで、10mm未満の小さな病変も見逃さずに観察することができるのです。

 

例えばニフレックという下剤を使用すると、口から何回かに分けて2時間かけてニフレックを2L程度内服します。

 

短い時間で一気に大量の下剤を飲まないといけないので、これがなかなか大変でつらく、飲みきれずにギブアップする患者さんもいます。

 

大腸内視鏡検査そのものよりも、その前に飲む下剤がつらいという声は良く聞きます。
腸管洗浄剤の味があまりおいしくないのもその原因です。

 

当院で行っている「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」では、口から大量の腸管洗浄液を一切飲まなくて良いのが特徴です。

 

ではなぜ、口から大量の腸管洗浄液を飲まなくて良いのでしょうか。

 

その答えは、「胃カメラの検査中に腸に直接、腸管洗浄液を送るから」です。
「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」の手順を説明します。

下剤を飲まない胃カメラ

 

まず、患者さん側の準備としては、通常の胃カメラを受ける準備と同じと考えて頂いて結構です。

 

胃カメラを受ける準備ができたら、検査が始まります。
通常通り、胃カメラで食道・胃・十二指腸と順番に観察をしていきます。
ここで病変があったら、組織検査(生検)を行います。

 

観察が終わると、胃の奥にある十二指腸という腸に、腸管洗浄液を注入します。
では、どのように注入するのでしょうか。

 

実は、胃カメラの中には直径数mmのトンネルのようなルートがあります。
体の外から、胃カメラの中のトンネルを通って、腸まで腸管洗浄液を運ぶのです。

 

当院では、麻酔(鎮静剤)を使って胃カメラを行います。
そのため、眠っている間に、胃カメラ検査(食道・胃・十二指腸の観察および組織検査)と腸管洗浄液の注入が終わります。

 

「あれ、もう終わったの?」と、ほとんど全員の患者さんに検査が終わった後に言って頂けます。
中には胃カメラを受けたこと自体を覚えていない方もいます。

 

下剤(腸管洗浄液)の注入が終わると、まもなくお通じが始まります。
お通じの開始は検査終了後、約30分から始まります。

 

当院で2020年6月1日から8月31日に35名の患者さんに実施した「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」のデータの中央値は、お通じの回数は5回で、お通じがきれいになるまでの時間は80分でした。

 

従来の口から腸管洗浄液を飲む方法(ニフレック法)の場合、お通じの回数は約5回、お通じがきれいになるまでの時間は約180分であることを考えると、患者さんにとっても非常に受け入れやすい検査であることがわかります。

2. 「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」は「楽」と大阪人が回答


「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」は楽な検査なのでしょうか。
当院で行った前述の35名の患者さんに対するアンケート調査では、94.3%の患者さんに「検査は楽だった」と回答を頂きました。

 

関連ページ:なかむら内視鏡センター患者様の声|よくあるご質問

 

当院で採用している胃カメラは直径5mm(通常は約10mm)、大腸内視鏡(大腸カメラ)は直径9.2mm(通常は約13mm)と、超細径のカメラを採用しています。

 

これにより、検査中の体への負担を最小限にすることができます。細いカメラにすることにより、胃カメラなら喉もとの違和感や反射を抑えることができ、大腸カメラならお腹が張ったような違和感や痛みを抑えることができます。

 

さらに、当院では胃カメラも大腸内視鏡検査も麻酔(鎮静剤)や鎮痛薬を使用しています。
これにより患者さんは眠ったままで検査を終えることができます。

 

しかし、元々当院では超細径のカメラを使っているので麻酔の量も最小限ですみ、検査後も速やかに目が覚め、眠気やだるさがずっと残るといったこともほとんどありません。

 

また、胃カメラでも大腸内視鏡検査でも、空気の50倍以上身体に吸収されやすい二酸化炭素を検査に使っており、検査後のお腹の張りの軽減も抑え安全に検査できます。

3. 下剤を飲まない大腸内視鏡検査は危険?安全?


さて、いよいよ本題ですが、下剤を飲まない大腸内視鏡検査は危険なのでしょうか?安全なのでしょうか?

 

実際に、大阪のなかむら内視鏡センターのデータでお示しします。

 

2021年1月時点で大阪のなかむら内視鏡センターでは500名以上の患者さんに「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」を受けて頂いております。

 

全ての患者さん100%で腸閉塞や誤嚥性肺炎などの重篤な合併症はもちろん、気分不良や脱水症状などの軽い合併症も訴えられた方はいません。

 

従来の大量の下剤を内服する方法では、大量に飲めない患者さまにも、検査のために無理をいって下剤を飲んでもらう必要がありました。

 

そのため、無理に飲んで気分が悪くなってしまったり、下剤を吐いてしまう方もいます。

 

ほとんどのクリニックや病院は、この大量の下剤内服を自宅で行うよう指導しているので、家族がつきっきりになって下剤を飲ませる光景が見られます。

 

最悪の場合、自宅で下剤を吐いて誤嚥性肺炎を起こしたり、失神を起こしたりする場合もあります。

 

実際に私くまも、そういった患者さんを経験し、危険な目にあったことがあります。

 

その点、「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」はクリニックで、医師が内視鏡で実際に腸を見ながら下剤注入を行うので安心です。

 

現在までに危険な合併症を経験したことはありませんが、もし合併症を起こしたとしても、自宅ではなくクリニックなのですぐに対応することができます。

 

関連ページ:大阪のなかむら内視鏡センターの【下剤を飲まない大腸内視鏡検査】

4. 「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」のデメリットは?


「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」のデメリットは、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)と胃カメラを同時に受ける必要があることです。

 

そのため1回の検査費用として(胃カメラの検査費用)+(大腸内視鏡検査の検査費用)がかかります。

しかし、これはほとんどの患者さんにとっては、「1回で同時に胃カメラと大腸内視鏡検査が受けられる」のでメリットともいえます。

 

また、「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」を安全に高率よく行うには高度の技術と経験を要するため、できる施設が全国でも限られているので注意が必要です。

下剤を飲まない大腸内視鏡検査【まとめ】


いかがでしたでしょうか。

このコラムでは、下剤を飲まない大腸内視鏡検査と危険か安全かのリスク面について解説しました。

 

下剤を飲まない大腸内視鏡検査の安全性のことを知らなかった方、初めて聞く方にとってもご参考になれば幸いです。
このコラムが明日からのご自身のご健康にお役立て頂けることを願っています。

 

「くまも『下剤を飲まない大腸内視鏡検査』を受けたけど、とにかく楽でおススメ!Dr.くまでした」

下剤を飲まない大腸内視鏡検査