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【モビプレップの味がまずい・飲みきれない】飲み方のコツとは?

大腸内視鏡検査を受けたことのある方、これから受ける予定の方へ。
突然ですが、モビプレップなどの大腸内視鏡検査前の下剤が「辛い」「まずい」あるいは「飲みきれない」と思ったり聞いたりしてお悩みではありませんか?
実は、私も大腸内視鏡検査を受けたことがあるのですが、検査当日の下剤(腸管洗浄液)のモビプレップやニフレックがまずくて辛く、「飲みきれない!」と思い吐き気を感じながら泣く泣く飲んだ経験があります。
あの独特の味は飲んだ人にしか分からないですよね。
しかも、2Lも飲まないといけないとは拷問のようです。
この記事では、そんな辛い下剤を【楽に飲む飲み方のコツ】とそもそも【下剤を飲まないでいい裏技】を紹介します。
前半に辛い下剤を【楽に飲む飲み方のコツ】をご紹介し、後半にそもそも【下剤を飲まないでいい裏技】を解説します。
この記事を読めば、辛い下剤を飲む体験をしなくて済みます。
それではどうぞ!
(本稿は消化器病専門医の中村孝彦医師が執筆しています)

「つらい下剤を楽に飲める方法をお伝えします!」

大腸内視鏡検査のモビプレップ等の下剤が辛い理由


大腸検査内視鏡検査が一般的に辛いとされる部分には大きく、①大腸内視鏡検査前の下剤、②大腸内視鏡検査中に大腸カメラが通る痛み、③大腸内視鏡検査後の空気によるお腹の張りの大きく3つがあります。
②の大腸カメラが通る痛みに関しては、大阪の堺なかむら総合クリニックでは、麻酔のお薬(鎮静剤と鎮痛剤)を使って痛みなく眠ったまま検査ができる体制を整えています。
さらに水浸法という痛くない挿入技術を用いることで痛みのない検査を行っています。
また、③大腸内視鏡検査後の空気によるお腹の張りに関しては、空気よりも50倍も体内への吸収の早い炭酸ガスを用いることで検査後の腹部膨満感をほとんど感じません。
そのため、日常診療における私の実感としては、②検査そのものよりも検査前の下剤を飲むことがしんどいと、おっしゃられる方が非常に多い印象を持っています。
大腸カメラ前の下剤を飲むことが苦痛である理由を考えると以下のような代表的な3つの理由が挙げられると考えます。
①下剤がまずいから。
②下剤を飲む量が2Lと多すぎるから。
③下剤を飲んでも効かないことがあるから。
では、なぜ大腸内視鏡検査前には2Lもの、まずい下剤を飲まないといけないのでしょうか。
それは、どうしても大腸の中を空っぽにしないと内視鏡検査ができないためです。
少量の便が残っていてもなんとか大腸内視鏡検査は可能ですが、せっかく辛い思いをして大腸内視鏡検査をしているのに、大腸がんやポリープを見逃したりする可能性があります。
大腸を洗い流してきれいにするために大量の下剤を飲む必要があり、水分を飲むのがしんどい方には辛い検査となってしまいます。
次の章では、この3つの辛い点に関して、楽になる解決策をお伝えします!

まずいモビプレップの飲み方のコツ・裏技とは?


では早速、上にあげた3つの理由、①下剤がまずいから②下剤を飲む量が2Lと多すぎるから③下剤を飲んでも効かないことがあるから、の大阪の堺なかむら総合クリニックでの各々の対策をお伝えします。
まず①「下剤がまずい」について、モビプレップは従来の良く使われていたニフレックに比べると飲みやすいのですが、それでもまずくて飲めない方には、比較的飲みやすい「マグコロールP」をおススメしています。
モビプレップが飲めない方でもマグコロールPなら飲めるという患者さんも沢山おられます。
つぎに②「下剤を飲む量が2Lと多すぎるから」についてです。
大腸内視鏡検査の前に飲む、お通じをきれいにする下剤の量は本来、誰もが同じ量というわけではもちろんありません。
飲まなければいけない下剤の量を決める要素としては便秘ぐあいと体重があります。
ひどい便秘もちの体格のよい男性と、快便の華奢な女性が同じ一律2Lの下剤を内服するというのは、どう考えてもおかしいわけです。
体格のよい男性であれば、ごくごくと飲み進められると思われ、2L程度の下剤を飲んだ方がよいでしょう。
一方、快便の華奢な女性であればその半分の1L程度の下剤内服で十分なことが多いので、体格が小さな方であれば下剤を飲む量が少なくて済む可能性があります。
最後に③「下剤を飲んでも効かないことがあるから」については、頑固な便秘の方に多い理由です。
頑固な便秘の方は下剤を2L飲んでもなんと、あまり便が出ない人がいます。
そういった方には、次にご紹介する「大腸内視鏡検査前の下剤の量を減らす方法」を行うか、腸洗浄の効果が高い「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」を受ける方法があります。

大腸カメラの飲みきれない下剤の量を減らす裏技とは?


モビプレップやニフレック等の大腸内カメラ前の飲みきれない下剤の量を減らす秘密の方法をお伝えします。
それは、大腸カメラの数日前からあらかじめ軽い便秘薬を仕込んでおくのです。
堺なかむら総合クリニックのおすすめは、リンゼスというお薬です。
リンゼスは、小腸の分泌液を増やして便を柔らかくして便を出やすくする薬です。
リンゼスは1日1回の内服で良く、副作用もほとんどなく使いやすいのでお勧めさせて頂いております。
元来ひどい便秘があり、市販のセンノシドや大黄、ピコスルファートといった大腸刺激性便秘薬を飲むことが多い方は、1週間前から毎日便秘薬を飲んでおくことをお勧めします。
大腸検査の前だからといって、いつも飲んでいる便秘薬を止めて、クリニックの指示だけに従っていると、当日に下剤を飲んでも便が出ずに苦しい思いをする方もいます。
市販薬ですと安価な酸化マグネシウムというお薬をドラッグストアで買ってくるのも一つでしょう。
そして決められた用法で、1日2回、1週間前から内服を始めます。
これをすることで1週間前から毎日便がゆるめの状態となり、検査当日を迎えることができます。
ただし腎臓が悪い方は酸化マグネシウムは使えないので要注意です。
酸化マグネシウム以外ですと先ほどご紹介した、リンゼスというお薬や、センノシドあるいは最近発売されたグーフィスというお薬もおすすめです。

そもそもモビプレップを飲まない裏技って?


中には味を改良されたモビプレップでもまずい、飲めないという方もいらっしゃると思います。
そんな方にそもそも2Lの下剤を飲まなくてもいい方法をお伝えします。
それは、堺なかむら総合クリニックの「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」という方法です。
下剤を飲まない大腸内視鏡検査では、まず胃カメラを行います。
胃カメラの検査が終わった後に、胃カメラの先端から、本来口から飲む下剤を腸管内に注入することで下剤なしで大腸内視鏡検査を行うことができる画期的な方法です。
詳しくは下記よりご覧下さい。

下剤を飲まない大腸検査

【モビプレップを宿便の解消・ダイエット目的に飲んでいた人にも「下剤を飲まない」が人気!】


いかがだったでしょうか。

今回のブログでは「大腸内視鏡検査の下剤が【辛い・まずい・飲めない】方必見!」についてご紹介しました。
最後まで読んで下さりありがとうございます。
辛い・まずい下剤が飲めなくてお悩みの方に少しでも参考になればうれしいです。

堺なかむら総合クリニック
の楽な内視鏡

下剤を飲まない大腸検査

「やっぱり下剤が辛い方は『下剤を飲まない大腸内視鏡検査』がおススメです」