【大阪の肥満外来(保険適用)】ダイエットを女性医師と始める!

大阪で保険適用の肥満外来でダイエットを考えておられる方へ。

 

コロナなどで活動量が減り、太ってきたり心配な方も多いかと思います。

 

実はなにを隠そう私も、コロナ太りした一人なのです。

 

今回のブログは、お医者さんと一緒に保険適用でダイエットできる「肥満外来」についてのお話です。

 

肥満というのは日本では、BMI(Body Mass Index:体格指数) 25以上という基準です。

 

例えば身長155cmの女性でいうと60kgというのがこのラインになります。

 

さて、コロナ感染がまだまだ収まりませんが、高齢者以外で重症化している人は肥満の方が多いというのが分かってきています。

 

実はコロナ前から、肥満自体が高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病、また大腸がんや肝臓がんといった悪性疾患のリスクを上げるため、学会などでも肥満症自体を病気として治療しましょうという流れになってきています。

 

このブログでは、コロナなどのストレスで太ってしまう理由と、お医者さんと一緒に体をチェックし減量を目指す肥満外来について詳しく解説していきます。

 

また、大阪で女性医師とともに保険適用で減量に取り組める「中村診療所・内視鏡内科の肥満外来」について紹介したいと思います。

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それでは早速どうぞ!

(本稿は消化器病専門医認定内科医の中村孝彦医師・中村玲佳医師が執筆しています)

「最近、肥満治療の選択肢は増えてきているのです」

 

【目次】


1.大阪の肥満外来(保険適用)のダイエットとは?

2.大阪の肥満外来は保険適用での受診がおすすめ!

3.肥満外来の治療【リベルサス(GLP-1)等】

4.大阪の肥満外来でのダイエットはどんな流れ?

5.大阪の肥満外来(保険適用)なら女性医師とダイエットがおすすめ

6.コロナなどのストレスで太る理由とは?

7.「寝るだけで痩せれる」ってホント?

8.うつにならない肥満外来のダイエットとは?

9.肥満外来のメンタルサポートを具体的に教えて!

1.大阪の肥満外来(保険適用)のダイエットとは?


大阪の保険適用の肥満外来(ダイエット外来)では、脂質異常症、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の改善と、脳血管疾患・心疾患・癌の予防を目的に医師がダイエットをサポートします。

 

肥満には大きく、皮下脂肪型の肥満と内臓脂肪型の肥満に分類されますが、医学的に問題になるのは内臓脂肪型の肥満です。

 

皮下脂肪型の肥満はプロレスラーや相撲とりのようなイメージで、内臓脂肪型の肥満はポッコリお腹のようなイメージです。

 

近年の研究によって内臓脂肪の蓄積が、糖尿病・高脂血症・高血圧などをひきおこし、最終的に脳梗塞や心筋梗塞、大腸がんなどのリスクになることがわかっています。

 

いわゆる、メタボリックシンドロームですね。

 

肥満の方は、すでに、これらの病気の変化が体の中で起こっている可能性があるため、肥満外来ではまず血液検査・レントゲン・心電図・エコーなどの検査で隠れた病気を見つけます。

ところで、二次性肥満という言葉をご存知でしょうか?

 

おそらく、聞きなれない言葉だと思いますが、実は肥満には生活習慣の乱れが原因となる原発性肥満と、背景に肥満の原因となる病気が隠れている二次性肥満があります。

二次性肥満の代表的な病気としては、甲状腺(こうじょうせん)機能低下症と、クッシング症候群があります。

 

甲状腺(こうじょうせん)機能低下症は別名、橋本病といわれ、新陳代謝に関わる甲状腺ホルモンが低下して代謝がおちて体重が増えてしまう病気です。

 

クッシング症候群はコルチゾールというホルモンが過剰に出ることで体重が増える病気です。

 

肥満外来では、生活習慣の乱れだけではなくて、その裏に隠れているかもしれないこういった肥満の原因の可能性もしっかり調べます。

 

さらに肥満によってすでに起きているかもしれない体の変化(病気)をチェックした上で、ダイエットのサポートを行うのです。

2.大阪の肥満外来は保険適用での受診がおすすめ!


自費診療での肥満外来をうたっているクリニックもあるかもしれません。

 

しかし、肥満は治療すべき疾患という認識から、保険適用での肥満治療の選択肢が広がってきており、費用面を考えても保険適用での肥満外来の受診が無難といえます。

 

薬物療法などの内科治療はもちろんのこと、BMIなど一定の条件を満たせば外科治療も保険適用となりえます。

 

大阪の肥満外来では、高血糖や脂質異常、高血圧などの生活習慣病や、肥満に合併しやすい逆流性食道炎や変形性膝関節症などの治療と減量治療(ダイエット)を並行して行う場合には保険適用となります。

また、BMI 35以上の高度肥満の診断となった場合は、病気の合併の有無に関わらず保険適応となります。

 

3.肥満外来の治療【リベルサス(GLP-1)等】


大阪の肥満外来の治療は、①生活習慣の見直し、②薬物療法、③肥満合併症の治療の大きく3つになります。

 

生活習慣の見直しは主に食事療法と運動療法になりますが、肥満の方は、膝の疾患(変形性膝関節症)も抱えていることも多いので、当院を例にあげると、まず食事療法から優先して行っています。

 

薬物療法としては、以下があげられます。


マジンドール(サノレックス)

厚生労働省から認可をえている食欲を抑えるお薬です。食欲の中枢神経に作用し食欲を抑える働きがあります。
また、身体の消費エネルギーを促進したり、新陳代謝を上げることで減量します。

 

重い副作用はほとんどありませんが、口の渇きや吐き気、便秘を生じることがあります。

 

緑内障や、うつ病を患っている方は使えないお薬になります。

 

GLP-1受容体作動薬(リベルサス等)

GLP-1(ジーエルピーワン)とは、小腸から分泌されるホルモンの1つで血糖を下げる働きがあり、2型糖尿病の治療薬として広く使用されています。

 

従来、GLP-1はビクトーザやトルリシティ、オゼンピックといった注射製剤しかなかったのですが、2021年に2月にリベルサス(一般名:セマグルチド)という経口製剤が発売になりました。

 

リベルサスは脳の食欲中枢に作用して食欲を抑える働きと、胃や腸の動きを抑えて満腹感を保つ作用があることから、肥満で糖尿病をもっている人に効果的なお薬なのです。

 

リベルサスはさらに胃や腸で食べ物を吸収する速さを遅くし、糖分の吸収を緩やかにする作用をもちます。

これによって食べた後に血糖値が急上昇するのを防いで、食後の高血糖を低下させる働きも持っているのです。

 

リベルサスは1日1回内服のお薬です。

 

起床時に飲むのが一般的で、朝の空腹の状態でリベルサス1錠をコップ半分(120mL以下)の水で内服して、内服後30分は飲食は避けるようにするのがしっかり効果を出すポイントです。

 

リベルサスの治療に必要な標準的な費用

 

リベルサスの2023年2月時点での薬価は3mg1錠が139.60円、7mg1錠が325.70円、14mg1錠が488.50 円になります。

 

リベルサスは3mgが開始用量、7mgが維持用量、14mgが最大用量となります。

 

1カ月30日分の治療費用は、3割負担で1,256円(3mg)、2,931円(7mg)、4,397円(14mg)になります。

 

リベルサスの主なリスク・副作用

 

リベルサスの主なリスク・副作用として、頻度の高いものが胃腸の不調で、特に吐き気や下痢の副作用は5%以上の頻度で起きるとされます。

 

胃腸症状がおこりやすいのは、飲み始めの初期です。

 

しかし、この胃腸の不調については、本来もつ食欲減退作用が一時的に強く出ている可能性もあるので、軽い胃もたれや1日2回程度の軟便であればお薬の服薬を続けてもよいでしょう。

 

一般的に、リベルサス内服開始から2週間から3週間程度で胃腸障害に関しては徐々に和らいでいくことが多いですが、医師に相談しましょう。

 

胃腸症状以外に起こりうる副作用としては、低血糖症状と膵炎があります。

 

ヒトの体には、血糖を一定に保つホルモンや糖代謝のシステムがあるのですが、それを超えて血糖値が下がったときに冷や汗や震え、頻脈、脱力、めまいといった低血糖症状がおこります。

リベルサスが分類されるGLP-1受容体作動薬は血糖値が低い場合はインスリンを分泌させない薬なので、他の糖尿病薬と比較して低血糖症状は起こりにくいとされていますが、低血糖の副作用が報告されています(頻度不明)。

 

また、飲み合わせとしては、DPP4阻害薬などの他の糖尿病薬と一緒に内服すると、低血糖症状が出やすくなるので注意が必要です。

 

稀ではありますが、0.1%の頻度で膵炎という膵臓の炎症が起きることがあります。みぞおちから臍の上あたりの激しい腹痛が続く場合は膵炎の可能性があるため、すぐにリベルサスの内服を中止して、処方医師に相談してください。

 

SGLT2阻害薬

SGLT2(エスジーエルティーツー)阻害薬も2型糖尿病の治療を目的に開発された薬ですが、腎臓から尿中に糖分を排泄する働きをもつお薬です。

 

本来からだに取り込まれるはずの糖分が尿中に排泄されるため、摂取カロリーを減らせる効果があり、減量効果が示されているお薬です。

 

代表的なSGLT2阻害薬で肥満に用いられる薬に、カナグルやフォシーガ、スーグラがあります。

 

薬物療法では、これらのお薬を患者さんに合わせて選択し、併用することもあります。

 

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

肥満症の治療によく用いられる代表的な漢方薬です。

 

内臓脂肪型の肥満でポッコリお腹の方、食欲旺盛な方が使用すると効果的です。

 

防風通聖散には排便を促進する作用や、余計な水分を排出する利水作用も報告されています。

 

防風通聖散の副作用はほとんど報告されていませんが、お腹の不快感や食欲不振を感じる方もおられ、そういった場合は薬剤の変更を行うこともあります。

 

大柴胡湯(だいさいことう)

もともと筋肉質でガッチリしていたの男性が、ストレスよりお腹が出てきたようなパターンの方によいお薬です。

 

大柴胡湯は、ストレス肥満に伴う肩こりや頭痛、神経症また便秘などの改善によいお薬です。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

筋肉量の少ない女性の水太りパターンの方や、むくみやすい方に効果のあるお薬です。

 

体質としては色白で筋肉が柔らかく、疲れを感じやすい方に合っている漢方薬です。

 

その他の抗肥満薬

糖尿病薬のメトグルコ(メトホルミン)にも減量効果があることが知られています。このお薬は昔からある薬で薬価も安いのが特徴です。

 

他に神経性過食症といって、ストレスなどで発作的・衝動的に無茶食いしてしまう方にはSSRI(フルボキサミン)やトピナ(トピラマート)を用いることもあります。

 

神経性過食症の無茶食いは、自分自身でコントロールできないもので、短時間に沢山の食べ物を過べ過ぎてしまうという特徴があります。

 

③肥満合併症の治療としては、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の治療の他、心臓病や脳血管疾患の予防、さらに変形性膝関節症や骨粗鬆症といった整形外科的な治療が含まれます。

さらに肥満患者さんは、大腸がんや肝臓がんを合併しやすいことが知られているので、大腸カメラで癌の芽である大腸ポリープを切除したり、腹部エコーで肝臓がんのチェックをしたりします。

 

また、肥満の減量手術というものがあるのをご存知でしょうか。

 

6か月以上内科的な治療を受けても十分な効果が得られない場合は、肥満の減量手術の適応になる場合があります。

 

一般的な肥満の外科手術の適応の条件としては、年齢が18歳から65歳までの原発性肥満(二次性肥満でない)になります。

 

さらに、BMIに関して条件があり、①減量が主な目的の場合は、BMI35以上、②生活習慣病などの治療が主な目的の場合は、BMI32以上となっております。

 

日本で主に行われている肥満手術は「腹腔鏡下スリーブ胃切除術」というものです。

腹腔鏡下スリーブ状胃切除術は、上図のように胃の8割以上を切除して、胃をバナナの様に細くする手術です。

 

手術後の胃の容量は100ml程度になり食事摂食量の制限による体重減少効果が期待できます。

 

腹腔鏡下スリーブ状胃切除術は日本で1番行われている保険適応でできる手術です。

 

このように、肥満外来では様々な治療を用いながら患者さんにとって一番おすすめの治療を選択し、減量をサポートできるのです。

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4.大阪の肥満外来でのダイエットはどんな流れ?


ここまで、肥満の治療などについて説明してきましたが、肥満外来の診療は具体的にどんな流れになるのでしょうか。

 

当院を例にとって診療の流れを解説していきます。

 

まず、初回外来では、肥満の原因(原発性か二次性か)を調べるために、血糖やホルモンの他、腫瘍マーカーも含めた血液検査を行います。

 

さらに、本格的に減量の治療を行う前に、心疾患や筋骨格疾患などの肥満の合併症を調べる検査を行います。

 

心臓や膝などに問題を抱えているのに運動療法を積極的に行うと、これらの病気が悪化して減量治療を中断せざるを得ない場合があるためです。

 

具体的には胸部レントゲンや心電図といった検査で不整脈や心不全のチェックを行い、膝のレントゲンで変形性膝関節症の程度をチェックします。

 

肥満症の方は、脂肪肝や胆石、肝臓がんを合併することも多いので腹部エコーを行う場合もあります。

 

これらの検査は全て身体の表面から行うため苦痛を伴わず、安心して検査を受けて頂けます。

 

これらの検査で問題なければ減量治療を開始します。

 

当院では①認知行動療法に基づいた体重記録表、②食事療法、③薬物療法の3本柱で患者さんの減量をサポートするようにしています。

 

2回目以降の外来では、治療を続けて体重経過を追いながら、脳血管疾患や悪性腫瘍のチェックを行います。

 

具体的には脳血管疾患のチェックとして、頸動脈エコーや心エコーを行う場合があります。

 

また、肥満症の方は食道がんや大腸がんを合併しやすいので、胃カメラや大腸カメラを行うこともあります。

 

医師が健康をチェックしながら肥満解消をサポートするため、安心して減量に取り組むことができます。

 

5.大阪の肥満外来(保険適用)なら女性医師とダイエットがおすすめ


女性の方で、男性医師に減量の相談をするのは恥ずかしいし、本音で相談できないという方もおられるかもしれません。

 

女性は、生理や妊娠出産授乳、更年期障害といったライフイベントを経験するため、男性には本音を出しづらい側面はあると思います。

 

そんな方には女性医師の肥満外来の受診がおすすめです。

 

大阪の中村診療所・中村診療所・内視鏡内科なら、女性医師をご希望の患者さまには女性医師が診療を担当するため、安心して肥満外来(ダイエット外来)に通院頂けます。

 

当院にお気軽にご相談ください。

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6.コロナなどのストレスで太る理由とは?


コロナが2020年1月に日本で初めて感染が報告されてから、長い自粛期間が続いていますね。

 

マスクを着けて自粛生活を強いられるのがすっかり日常となってしまいましたが、コロナ前と比べて太ったという方は多いのではないのでしょうか。

 

あるアンケート調査によると約35%の人が、「コロナが影響した太った」と回答しているようです。

 

その中には当然、コロナのストレスが影響している方も多いかと思います。

 

コロナなどのストレスがかかると太りやすくなるのはご存知でしょうか。

 

それはなぜでしょうか。

 

ストレスがかかると、脳の視床下部から信号が伝達し、副腎皮質というところから「コルチゾール」というホルモンが出ます。

 

このコルチゾールは、食欲を増進させ、お腹まわりに脂肪を貯めようとする働きがあります。

 

そのため、ストレスがかかると、過食に走り、脂肪もつきやすくなるのです

 

もともとコルチゾールは、飢餓状態のときに出るホルモンなのですが、ストレスがかかると脳が「飢餓状態」と錯覚し、コルチゾールが分泌されるのです。

7.「寝るだけで痩せれる」ってホント?


では、ストレスホルモンである「コルチゾール」を下げて、太りにくくするにはどうすればよいのでしょうか。

 

最も簡単な方法は、寝ることです。

 

え、寝るだけで痩せれるの!? と意外ですよね。

 

データによると、7から8時間眠る人が一番、太りにくく、それより睡眠時間が短いと太りやすくなります。

 

5時間睡眠の人は肥満率が50%上昇し、4時間以下の睡眠では73%も肥満率が上昇することがわかっています。

 

いったいなぜでしょうか。

 

睡眠時間が短い人は、空腹ホルモンであるグレリンが増え、満腹ホルモンのレプチンが減った状態になります。

 

そのため、睡眠時間が短いと、食欲が増進して過食に走り、ラーメンやケーキなどカロリーの高いものを欲するようになってしまうのです。

 

具体的には23時には寝床にはいるようにして、7時までには起床するスタイルがよいでしょう。

 

そんなに早く眠くならないよ、という人もいるかもしれません。

 

しかし、重要なのは眠くならないから寝ないのではなく「眠くなるようにもっていく」ことなのです。

 

これは睡眠衛生という概念ですが、ポイントは3つあります。

 

①体の温度を下げてから寝る、②寝る前に強い光を浴びない、③寝る直前は食べない飲まない

 

まず①の体の温度を下げてから寝る、ですが、これが最も重要です。

 

人間は身体の温度が下がるときに眠くなるように設計されているため、まずお風呂は眠る2時間前、できれば1時間前までに済ませましょう。

 

残業などで夜が遅い方は、家に帰ったら、真っ先にお風呂にはいりましょう。

 

さらに、寝る前はゆっくりストレッチする程度にし、間違っても体の温度が上がる運動や汗を書く動きなどはしてはいけません。

 

次に②です。これも①と同じくらい重要です。

 

現代社会は、夜でも昼のように明るいため、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌がおさえられてしまいます。

 

メラトニンは本来、夜になり暗くなると分泌され、自然に眠りにいざなうホルモンですが、夜にスマホやテレビ、パソコンといった強い光を浴びると、分泌されなくなるのです。

 

例えば、私の場合は、寝る30分前、できれば1時間前からはテレビやスマホは見ないようにして、部屋の明かりを暗めにして、ゆっくり音楽をかけながらストレッチするようにしています。

 

眠る前に強い光を浴びないだけでなく、音楽をきいたりヨガやストレッチをして、自分と向き合う時間をとることは、睡眠衛生の他にも、メンタル的にも落ち着かせる時間となります。

 

最後に③の、寝る前は食べない・飲まないです。

 

寝る直前にものを食べたり飲んだりすると、胃腸の働きが活発になります。

 

胃腸の動きが落ち着かないと睡眠の質が下がることがわかっています。

 

これも①、②と合わせて、寝る1時間前からヨガやストレッチで自分と向き合う時間を生活に組み込むことで一緒に解決できそうです。

8.うつにならない肥満外来のダイエットとは?


さて、ここまで、ストレスと肥満の関係、ストレスを減らす生活習慣の基本である睡眠衛生についてお話してきました。

 

ここからは医師が肥満外来で行っているストレスを抱えた肥満患者さんのサポートの方法についてお話します。

 

実は肥満患者さんは、その背景に社会的、心理的な背景があって肥満に陥っている場合が少なくないのです。

 

例えば、気分障害の代表の「うつ病」に関して言うと、肥満患者さんはうつ病のなりやすさが55%も高いというデータがあります。

 

また、うつ病自体も、むちゃ食い衝動や不安障害による過食などによって肥満になりやすいので、まさに悪循環になってしまうわけです。

 

一般に、肥満患者さんには以下のような3つのような特性があると言われています。

 

①自己評価が低い

②困難な問題を回避しがち

③感情をコントロールするのが苦手

①の理由で不安が強く、②のために肥満の現状を正しく認識できず、③のために嫌な感情を食以外に向けることができないという、この3つが合わさって太りやすくなってしまいます。

 

そのため、必要な方には、メンタルコントロールをするためのお薬を少しサポートとして導入することで、ダイエットへ取り組みやすくなります。

 

次の項では、実際に行う治療についてご説明します。

9.肥満外来のメンタルサポートを具体的に教えて!


実際に行うメンタルサポートは、①認知行動療法と②薬物療法になります。

 

メンタルサポートの基本は、認知行動療法になります。

 

グラフ化体重記録表に毎日体重を記録するだけでも、セルフモニタリングの第一歩になります。

 

そのグラフに、日々のライフスタイルをみずから書き込んでもらうことで現状を認知することができます。

 

認知ができた後は、それを改善する、80%程度は達成できそうな目標を1-2個たてて頂きます。

 

その上で、サポートが必要な方には以下の薬物療法を行います。

薬物療法として、最も副作用が少なくて導入しやすいお薬は「抑肝散(よくかんさん)」というお薬です。

 

抑肝散は漢方薬ですが、衝動的な食行動やうつ症状などに効果的なお薬で1日3回食前に内服します。

 

さらに、フルボキサミンなどSSRIと呼ばれる部類のお薬を使う場合もあります。

 

SSRIは、糖尿病を持っている方の血糖の改善効果や体重減少効果が報告されており、漢方薬ほどではありませんが、少量を使う分には強い副作用はありません。

 

こういったお薬に少量の睡眠薬や抗不安薬を組み合わせることもあります。

 

しかし、こういったお薬はあくまでサブの役割を果たすものなので、まずは生活習慣の改善と生活習慣病のチェックがもちろん最重要になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はコロナなどのストレスと肥満の関係と、肥満解消の助けになる肥満外来(ダイエット外来)について解説しました。

 

身体にとって負担のかかる、無理な減量をすると、怪我や健康障害がおきたり、簡単にリバウンドしたりしてしまいます。

 

コロナなどのストレスで太ってきたのが気になる方、体重が増えて健康不安がある方はお気軽にご相談ください。

 

大阪の中村診療所・中村診療所・内視鏡内科では肥満外来(ダイエット外来)は完全予約制をとっています。

肥満外来をご希望の方は、下記よりご予約の上、ご相談ください。

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この記事を書いた人

Dr.Taka|中村 孝彦 医師
Dr.Taka|中村 孝彦 医師中村診療所・内視鏡内科 副院長
消化器病専門医|消化器内視鏡専門医|認定内科医

大阪大学医学部卒。住友病院、JCHO大阪病院を経て、大阪国際がんセンターで消化器癌の内視鏡手術を担当。現在、下剤を飲まない大腸検査・無痛内視鏡を行う中村診療所副院長。「抗血栓薬の特徴と内視鏡時の対応:エキスパートに学ぶ安全で楽な外来内視鏡」など著書・論文多数。

『女性医師が常勤の当院は女性の方でも安心です。以下の地球マークのHPリンクから、お気軽にHPをご覧下さい!』