【ストレスで体重減少?】食べても体重が増えない理由とは?

最近、食べても体重減少してしまう、あるいは食欲がない、痩せるとお悩みの方へ。

 

食べてるのが体重が増えないのはストレスが原因なのでしょうか。それとも、癌(がん)が原因なのでしょうか?

こんにちは、なかむら内視鏡センターのDr.くまです。

 

大阪のなかむら内視鏡センター女性医師常勤のクリニックで、下剤を飲まない大腸内視鏡検査や、痔の治療、また保険適用の肥満外来を行っています。

 

さて、今回は体重減少のお話です。

 

体重が増えないときに考えられることや原因、隠れているかもしれない病気について分かりやすく解説していきたいと思います。

 

まず、そもそもどれくらい体重が減ったら心配するべきなのでしょうか。

 

ご飯を食べた後は当然体重が増えますし、暑い日に沢山汗をかくと体重が減りそうですよね。

 

医学的には「5%体重が減る」のが、心配するラインと考えられています。

 

これは体重60kgの人だと、約5kg減ると「体重減少」になります。

 

体重を普段はかっていない方は、ズボンのベルトや服がゆるくなった、というのも目安になります。

 

まず体重減少の原因をお話した後に、それぞれの原因別に考えられる病気を説明していきます。

 

それでは早速どうぞ!

「体重減少。。。うらやましいと思ったあなた。くまも同じです!」

 

【目次】


1.体重減少の原因はストレス?食べても体重が増えない理由とは?
2.食べても体重が減るパターンは代謝の病気?

3.食べてるのに体重が増えないのはストレスか癌

4.食欲があるけど食べられないのは進行がんかも!

 

1.体重減少の原因はストレス?食べても体重が増えない理由とは?


食べているのに体重が増えない理由はストレスのせいなのでしょうか。

 

そう決めつけるのはいけません。

 

体重は、口から入った食べ物による「栄養(カロリー)」の量と、その栄養の「消費量」のバランスで増えたり減ったりします。

 

つまり体重が減るのは、とった栄養の量が少ないか、消費量が多いか、のどちらかになります。

 

このことを踏まえて体重減少の原因は、以下の3つに分類すると分かりやすく考えることができます。

 

①食べているのに体重が減る

②食欲がない

③食欲はあるけど食べられない

 

次の項から、早速①から③それぞれのパターンごとに考えられる病気を解説してきます!

 

さらに、何科を受診したらよいのかもお伝えします。

2.食べても体重が減るパターンは代謝の病気?


きちんと3食、食べているのにも関わらず体重が減ってしまう時は、代謝(たいしゃ)に異常がある病気の可能性があります。

 

頻度が高い、代表的な病気は「バセドウ病(甲状腺機能亢進症)」です。

 

歌手の絢香(あやか)さんや、サッカーの本田選手が公表した有名な病気ですね。

 

「眼球が突出する」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。

 

バセドウ病では、新陳代謝(しんちんたいしゃ)が活発になりエネルギー消費量が増えます。

 

すると食べていても体重が減ってしまうようになります。

 

例えるなら、常にジョギングしているような状態で、脈が速くなり、汗をよくかくようになり、疲れやすくなります。

 

心理面では、落ち着きがなくいらいらしがちになり不眠になることもあります。

 

バセドウ病は眼が出てくる(眼球突出)というイメージがあるかもしれませんが、眼球突出をきたす割合は3割程度なので、眼球突出がなくてもバセドウ病の可能性は全然あるのです。

 

また、血液中の糖を体に取り込むためのインスリンというホルモンが出せなくなる代謝の病気である糖尿病でも、体重が減ることがあります。

 

「糖尿病といえば太った人がなるもの」というイメージが一般にはあると思うので、これはかなり意外に思われるかもしれません。

 

食べたごはんは、消化液で分解され、腸で吸収されて血液中に取り込まれ糖(血糖といいます)になります。

 

糖尿病では、この血糖を組織に取り込むインスリンの働きが悪くなり、尿から糖が出てしまいます。

 

これがまさに「糖尿病」という名前の由来になりますが、尿からエネルギーである糖が体の外へ漏れ出ていくので、摂取エネルギーが減り、体重が減るのです。

 

代謝の病気以外では、潰瘍性大腸炎やクローン病などの腸の病気で「食べていても体重が減る」パターンがみられることがあります。

 

潰瘍性大腸炎は安倍首相の持病として有名ですよね。

 

潰瘍性大腸炎やクローン病は自己免疫性疾患とよばれるジャンルの病気で、自分の免疫が腸などを攻撃してしまう病気です。

 

慢性的に腸が攻撃され、炎症がおきることで、腸からタンパク質が漏れる「たんぱく漏出性胃腸症」という病態になり、摂取エネルギーが減り、結果、体重が減ってしまうのです。

 

こういった代謝の病気や、腸の病気は放置すると最悪、命に関ることがあるので、早めにクリニックを受診してきちんと調べてもらいましょう。

 

3.食べてるのに体重が増えないのはストレスか癌


つぎに、食欲がなくて体重が減ってしまうパターンはどんな病気が考えられるでしょうか。

 

このパターンに属する病気は①消化管の良性疾患②精神疾患③がんの3つが頻度としては多いです。

 

胃や腸といった①消化管の良性疾患でよくあるのは、胃酸が逆流して胃もたれや胸焼けが出る逆流性食道炎、ピロリ菌感染による慢性胃炎や胃潰瘍があります。

 

これらの病気は胃カメラで比較的簡単に診断でき、胃薬などですぐ治療をすることができます。

 

②精神疾患による食欲不振で代表的な病気は「うつ病」です。

 

うつ病は「抑うつ気分で興味が喜びが湧かない」状態が2週間以上続くこと、と定義されます。

 

そして、食欲不振で最も重要なのは③がんです。

 

食欲不振は「がん」と診断された時点で約50%の方に存在し、進行がんの方にいたっては約70%の方にみられる、とても頻度が高い症状です。

 

がんによる食欲不振は「悪液質(あくえきしつ)」とも呼ばれ、癌細胞が出すサイトカインという信号が脳の食欲中枢に作用し、食欲を減退させると考えられています。

 

このように、食欲がないのを「夏バテだろう」「最近、ストレスが多いから」と決めつけずに、しっかりと調べることで怖い病気の見逃しを防ぐことができます。

 

4.「食欲はあるけど食べられない」のは進行がんかも!


「食欲はあるけど食べられない」とはどんな状態でしょうか。

 

え、そんなことあるの?、と思われるのではないでしょうか。

 

このパターンは、①飲み込みがしづらくなる(嚥下障害:えんげしょうがい)、②食べ物の通り道が狭くなる、ことで生じます。

 

①飲み込みがしづらくなる、のは嚥下(えんげ)という飲み込みの動作に関わる神経が障害されるとおこります。

 

飲み込みがしづらくなる代表的な病気としては、脳梗塞などの脳血管疾患やパーキンソン病などの神経疾患があります。

 

脳梗塞などは比較的急性の経過で階段状に症状が悪化していくのに対し、パーキンソン病などは緩やかに症状が悪くなっていく傾向があります。

 

食べ物の通り道が狭くなるのは、ほとんどが癌(がん)や、その転移したリンパ節によって圧迫されるのが原因となります。

 

咽頭がん(のどの癌)、食道がん、胃がん、大腸がんなど、消化管の癌が原因のほとんどを占めます。

 

消化管の癌は、癌全体の半分ほどを占める頻度の高い病気なので、「最近ごはんが食べにくくて」という症状で検査をすると癌が見つかるというケースも多くみられます。

 

【まとめ】体重減少は何科にいけばいいの?


いかがでしたでしょうか。

 

今回は、体重減少の原因について詳しく解説しましたが、実際、「何科のクリニックに行けばいいの?」と気になりますよね。

 

体重減少の原因となる病気は、がんを含む消化管や内科の病気が多いので、胃カメラや大腸内視鏡検査など内視鏡検査のできる内科クリニックで検査するのが良いでしょう。

 

大阪のなかむら内視鏡センターでは、「下剤を飲まない胃・大腸カメラ」という、2Lの下剤内服なしで、胃カメラと大腸内視鏡検査を一度に検査できます → 

 

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体重減少でお困りの方、「もしかして癌が隠れているじゃないか」と気になる方はお気軽にご相談ください。

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