大阪府堺市で便秘外来をお探しの方へ
便秘外来では、体に何らかの病気が隠れていないかを考慮・検査しつつ、薬物療法・食事療法・運動療法などを組み合わせて便秘の改善・解消を図ります。便秘は非常に身近な症状である一方で、背景に病気が隠れていることが少なくありません。また、便秘を放置していることで病気のリスクが高くなる、ということもあります。
特に女性は、生理・妊娠・出産・授乳・閉経・更年期などの女性ホルモンのバランスが変化する機会が多く、このことが便秘の原因になることも少なくありません。
当院はその他に、便秘との関連性が深い痔や消化器疾患にも対応しております。
便秘外来をお探しの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
当院の便秘外来の特徴
肛門科・消化器内科との連携
便秘は、痔などの肛門の病気、大腸がんをはじめとする消化器の病気とも密接な関係にあります。
肛門外来を受診された場合も、必要に応じて当院の肛門科・消化器内科と連携した診療を受けていただけます。
便秘外来で予防できる有名な便秘の合併症
便秘を長く放置していることで合併し得る代表的な病気をご紹介します。
大腸憩室症(だいちょうけいしつしょう)
便が長時間腸の中に滞留することで、腸内内部の圧力が上がり、腸壁が部分的に外側へとくぼんでしまう病気です。
くぼみができるだけでは無症状ですが、そこに便が溜まるなどして、炎症を起こしたり(憩室炎)、出血を起こしたり(憩室出血)することがあります。
腸閉塞(ちょうへいそく)
便が出ない状態が続くと、腸内の便はどんどんと水分が吸収されて硬くなり、さらに排便が困難になります。これにより、腸管が便で占拠され、腸閉塞を起こすことがあります。腸閉塞の状態が続くと、腸が壊死するなど、緊急手術が必要になることもあります。
痔核(じかく)
いわゆる「いぼ痔」のことです。
慢性的な便秘によって強くいきむ習慣がある場合、肛門に負荷がかかり痔核を引き起こすことがあります。
また便秘は、裂肛(切れ痔)の原因にもなります。
肥満
便秘は、腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを崩すことから、肥満の原因の1つとなります。
便秘外来では、これらの病気が隠れている可能性を考慮しながら診療を行います。病気がない場合も、便秘を改善・解消することで、これらの病気を予防することにつながります。
市販薬より便秘外来が良い理由とは?
便秘になった時、市販薬を使うという方も多いかと思います。
市販の便秘薬の多くは、酸化マグネシウム、センノシドという2種類のいずれかの成分で構成されています。CMなどで「新しい便秘薬」といったキャッチフレーズがある場合も、酸化マグネシウムかセンノシドのいずれかが配合されており、医学的に考える「新しい便秘薬」ではありません。そしてこういった状態が、何十年も続いているという現状があります。
一方の保険診療で使用できる便秘薬(医師に処方される便秘薬)においては、この10年に限っても、新しい成分の配合された、本当の意味で「新しい便秘薬」が次々登場しており、いずれも高い効果が期待できます。
医療機関で処方を受けるということは、医師の診察を受けるということであり、便秘の背景にある病気の早期発見ができる、食事療法・運動療法の指導を受けられるというメリットがあります。
テレビCMで見るような有名な便秘薬を使用するよりも、便秘外来を受診することをおすすめするのは、このような理由があるためです。
便秘外来で診る便秘症状
お腹の真ん中の痛み
便秘があり、かつお腹の真ん中あたりに痛みがあるという場合には、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胆管炎・膵炎などの病気が疑われます。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍が疑われる場合には胃カメラ検査を、胆管炎や膵炎が疑われる場合には血液検査・腹部超音波検査などを行い、診断します。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
ピロリ菌や痛み止めの薬が主な原因ですが、便秘による内容物の滞留や消化液の逆流が原因になることがあります。
胆管炎・膵炎
胆管や膵管は小腸につながっています。便秘によって腸管内部の圧力が上昇することで、便・腸内細菌が胆管・膵管に逆流し胆管炎、膵炎を引き起こすことがあります。
お腹の右側の痛み
便秘があり、かつお腹の右側に痛みがあるという場合には、盲腸や上行結腸、尿管、卵巣などの病気を疑います。
虫垂炎・大腸憩室症・細菌性腸炎など
便秘や右腹部痛を伴う大腸の病気として頻度が高いのは、虫垂炎・大腸憩室症・細菌性腸炎です。
その他、潰瘍性大腸炎、クローン病、盲腸がん、上行結腸がんなどの病気が原因となることもあります。
尿管結石
尿管の病気では、圧倒的に頻度が高くなります。突然の脇腹~下腹部にかけての強烈な痛み、血尿、腰痛、吐き気・嘔吐などの症状が見られます。
卵巣腫瘍・卵巣茎捻転・卵巣出血など
大腸、尿管の病気と比べると、卵巣の病気の頻度は低くなりますが、卵巣腫瘍や卵巣茎捻転、卵巣出血などが原因となることがあります。