- 大腸ポリープ切除を日帰りで実施しています
- そもそも大腸ポリープとは
- 大腸ポリープの原因は遺伝?
- 大腸ポリープができても症状はほとんどない!?
- 大腸ポリープ切除の方法
- 大腸ポリープ切除の費用
- 大腸ポリープ切除後の食事・日常生活について
- 大腸ポリープ切除Q&A
大腸ポリープ切除を日帰りで実施しています
堺なかむら総合クリニックでは、大腸ポリープ切除を、入院なしの日帰りで受けていただけます。
具体的に言うと、大腸内視鏡検査を行い発見した大腸ポリープを、その場で切除するということになります。大腸ポリープ切除に対応していないクリニックの場合、大腸ポリープを発見したとしても、後日病院などで再度大腸内視鏡検査を挿入して切除することになります。当院であれば、大腸内視鏡検査とポリープ切除を1回で完了することができます。
大腸がんのほとんどは大腸ポリープががん化して発生するため、大腸ポリープの段階で切除しておけば、大腸がんの予防となります。大腸内視鏡検査をご検討されている方は、ぜひ当院にご相談ください。
なお、他院で見つかった大腸ポリープを、当院で切除するということも可能です。
※大きなポリープの場合には、入院が必要になることがあり、その場合は提携する病院をご紹介いたします。
そもそも大腸ポリープとは
大腸粘膜に発生する、通常いぼ状の隆起のことを大腸ポリープと呼びます。大きさは1ミリ~数センチとさまざまであり、中には平坦なポリープも存在します。
大腸ポリープは、非腫瘍性ポリープ、腫瘍性ポリープに分けられます。非腫瘍性ポリープには、炎症性ポリープ、過形成ポリープなどがあります。一方の腫瘍性ポリープには、大腸ポリープの80%以上を占める腺腫、がんなどがあります。
大腸ポリープの一部は、放置しているとがん化します。がんになる前の段階で切除しておくことは、大腸がんの予防という意味で非常に有効です。
大腸ポリープの原因は遺伝?
大腸ポリープができる原因については、未だはっきりしたことが解明されていません。
しかし、APC遺伝子という特定の遺伝子が変異することで、大腸の正常な粘膜にポリープが発生するという報告がなされています。また大腸ポリープのがん化については、K-ras遺伝子やp53遺伝子などの変異が影響しているものと考えられています。つまりポリープの発生、ポリープのがん化の両方において、遺伝子の変異が関与している可能性があるということです。
実際に、遺伝子の変異によって大腸に100個以上のポリープが発生し、やがてそれらががん化して大腸がんになる「家族性大腸腺腫症」という病気も存在します。10代からポリープが増え始め、40歳で50%、60歳で90%に大腸がんが発生するという病気です。
APC遺伝子の変異は、親から子へと50%の確率で受け継がれます。このため、大腸ポリープや大腸がんの発症には遺伝が大きく影響しているものと考えられます。
なおその他の原因として、食生活の欧米化、喫煙、飲酒、肥満なども指摘されています。
大腸ポリープができても症状はほとんどない!?
大腸ポリープができても、基本的に症状は見られません。
ポリープが大きくなった場合には、便が細くなる・腹痛・腹部膨満感などの症状が、肛門付近にポリープができた場合には血便・粘血便などの症状が見られることがありますが、これらも必ず現れるというわけではありません。
大腸内視鏡検査であれば、ポリープができた部位、ポリープの大きさに関係なく、大腸ポリープを発見することが可能です。特に便潜血検査で陽性だった方は、無症状であっても必ず精密検査として大腸内視鏡検査を受けてください。
大腸ポリープ切除の方法
内視鏡の先端部には、カメラだけでなく、ライト、鉗子口・吸引口、処置具、送気・送水ノズルなど、さまざまな機能が搭載されています。
大腸ポリープ切除では、それらの機能を駆使しながら、ポリープの状態に応じて、以下のような術式を使い分けます。
ポリペクトミー
もっとも一般的な術式です。
内視鏡の先端から出したスネア(輪っか状のワイヤー)を出し、ポリープに引っ掛け、高周波電流で焼き切ります。電流によって、切除と同時に止血ができます。
コールドポリペクトミー
スネアをポリープに引っ掛け、締め付けることで切除します。出血があった場合には、その場で止血処置を行います。通電しないため、穿孔などのリスクが低くなります。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
隆起の少ないポリープに適した術式です。
ポリープの下に生理食塩水を注入し、ポリープを隆起させてからスネアを引っ掛け、高周波電流で焼き切ります。電流によって切除と同時に止血が行え、かつ下部組織まで熱が伝わりにくいため穿孔のリスクも低くなります。
大腸ポリープ切除の費用
1割負担 | 3割負担 | |
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大腸内視鏡検査+大腸ポリープ切除 | 約7,000~10,000円 | 約20,000~29,000円※1,2 |
※1 ポリープ切除をした部分の数と大きさにより費用が変わります。
※2 令和4年4月の診療報酬改定に伴い、当院では大腸ポリープ切除手術をより安全に行えるよう、短期滞在手術等基本料1の施設基準を近畿厚生局より正式に認定されました。令和5年4月1日より短期滞在手術等基本料1(2718点 1割:2,718円、3割:8,154円)が算定されます。
お支払方法について
当院では【お支払いは全て現金】でお願いしております。クレジットカード対応はしておりません。ご理解の程よろしくお願いいたします。
■当院では患者さまの全身状態を把握するために、内視鏡予約の患者さまも、まずは診察予約をお願いしております。以下のボタンより診察のWEB予約をお願い致します。
大腸ポリープ切除後の食事・日常生活について
大腸ポリープ切除の術後合併症として心配されるのは、出血、穿孔(腸に穴があくこと)です。これらの合併症を防ぐため、以下の点をお守りください。
- 抗凝固薬、抗血小板薬を服用中の方は、その内服について医師の指示をお守りください。
- 術後翌日までは、シャワーのみとしてください。以降は入浴を再開できますが、長風呂は1週間ほど避けるようにしてください。
- 術後1週間は、消化の良い食事を摂るようにしてください。うどん、お粥、味噌汁、親子丼などがおすすめです。反対に、高脂肪食、刺激物、アルコールはお控えください。
- 術後1週間は、激しい運動をお控えください。その他、重い物を持つなどの腹圧の上昇を招く運動もお控えください。
- 術後10日間は、出張・旅行などをお控えください。移動中・遠方で万が一出血・穿孔を起こした場合に、速やかな処置が受けられないことがあります。
大腸ポリープ切除Q&A
大腸ポリープ切除には、どれくらい時間がかかりますか?
ポリープの個数にもよりますが、大腸内視鏡検査と大腸ポリープ切除を合わせても通常は15~20分程度で終了します。
大腸ポリープを切除する時、痛みはありませんか?
粘膜層には痛みを感じる神経がないため、切除をしても痛みはありません。また鎮静剤を併用している場合には、大腸内視鏡検査も、ポリープの切除も、ほとんど何も感じないまま、あっという間に終わります。
大腸ポリープ切除後、仕事の復帰はいつ頃になりますか?
デスクワークでしたら、通常翌日から再開可能です。体を使う仕事については、その内容にもよりますが、1週間後の再開が目安となります。お仕事の内容をお伺いし、個別に復帰の時期をお伝えします。
ポリープが悪性であった場合、どうなりますか?
切除したポリープは、病理検査を行い、良性・悪性の判定を行います。悪性であった場合も、しっかりと切除できていれば、追加で治療が必要になることはありません。その後も、定期的に大腸内視鏡検査を行い、ポリープやがんの再発がないかを調べます。 ただし、大腸ポリープの大きさによっては、病院での検査・治療(切除)が必要になることがあります。